「ジーコ」
本名はアルトゥール・アントゥネス・コインブラ。
サッカー好きであれば、知らない人はいないはず。
ジーコはサッカー界における神様的存在だからね。
日本においては、W杯日本代表の監督をつとめたことも記憶に新しい(と言っても2006年だからかれこれ15年以上も前か・・・時間が経つのって早いわ)。
あとはなんと言っても鹿島での実績はすごいよ。
Jリーグ発足前は弱小と言われていた鹿島アントラーズに「プロフェッショナルとは何か?」を徹底的に教え込み、J1の常勝軍団に育てあげたんだから。
その教えの根底にある、3つの大きな要素(スピリット)を紹介したい。
この3つは、学校生活においても、近所付き合いにおいても、ビジネスにおいても、何にでも役立つし、私たちの人生の助けにもなると思うので、すぐ実践したいものだ。
まずは「献身(TRABALHO)」
※かっこ内はポルトガル語ね。
これは、仲間のため、周囲のために汗をかくことを惜しまないという精神のこと。
次に「誠実(LEALDADE)」
これは、余計なことは考えずに、いつも仲間のため、チームの勝利のために行動せよという精神。
そして「尊重(RESPEITO)」
仲間、敵、誰であろうとリスペクト、尊重しなさいという精神。
この3つの要素は、ジーコスピリットと言われ、今も鹿島アントラーズのクラブハウスの入り口に掲げられている(私は見たことある!)。
日本にもこのような教えがあるよね。
平安時代の仏教僧、あの最澄の説く「忘己利他(もうこりた)」の精神。
これは読んで字のごとく「己を忘れて、他を利するは、慈悲の究極なり」というものやね。
中でも、特に私は「尊重(RESPEITO)」に注目したい。
生きていれば、多くの人と接する機会があるはず。
どんなヒトであれ、自分とはまったく違う経験をしてきたはずだから。
きっと、私たちと同じくらい、あるいはもっともっと、苦労も経験してきたかも知れない。
努力だってしてきただろう。
そのようなヒトを、誰であろうと(子どもだから、若造だから、年寄りだから)見下してはいけないし、必要以上に畏れてもいけないと思う。
人として、いつも相手に関心寄せ、話を聴き、真摯に振舞うことがムチャクチャ大事だと思う。
そうすることで、自分も相手から尊重され、リスペクトされるはずだ。
そうなれば、それは、私たちの人生におけるひとつの達成だ(なんて大袈裟?)。
まあ、でも自分の人生もいくぶんラクなものになるし、もっと楽しいものになるはずだ。
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