ずっと気になっていた本。
『「原因」と「結果」の法則』
<サンマーク出版 1,200円(税抜)>
だいぶ前に友人から薦められていたのだけど、やっと読めた。
1日で読めるくらいの文字数で、とても読みやすかった。
そして、おもしろかった。
ずっと本棚に入れておきたい本。
著者は、ジェームズ・アレンという方で、英国が生んだ謎の哲学者。
この本は1902年に執筆され、デール・カーネギーやナイチンゲールなどに強い影響を与えたとか。
本の内容について、ポイントをまとめてみました。
自分を創るのは自分
「人は誰も、内側で考えているとおりの人間である」という古来の金言は、私たちのみならず、人生全般にあてはまる言葉だ。
つまり、私たちは、自分自身の思いによって、自分をすばらしい人間に創りあげることもできれば、破壊してしまうこともできる。
そして、私たちの環境を創っているのもまた私たち自身である。
だから、環境は私たち自身を映す万華鏡のようなもの。
その鏡のなかで刻一刻と変化する多様な色彩のコンビネーションは、動き続ける私たち自身の思いの数々が、絶妙に投影されたものにほかならない。
健康も自分次第
病気と健康は、環境同様、心の中でめぐらされる思いの明らかなあらわれである。
病的な思いは、それ自身が病的な肉体を通じて表現されるのだ。
人間は、けがれた思いをめぐらしつづけているかぎり、けがれた血液を手にしつづけることになる。
きれいな心からは、きれいな人生ときれいな肉体が創られ、けがれた心からは、けがれた人生とけがれた肉体が創られる。
未来を創るのも自分
私たちは、人生の目標をもたないとき、つまらないことで思い悩んで、よけいな苦悩を背負ってみたり、ちょっとした失敗ですぐに絶望してしまう傾向がある。
だから、私たちは、理にかなった人生の目標を心に抱き、その達成をめざすべきである。
私たちの「成功」は、私たちがその目標の達成をどれだけ強く決意し、その計画の上にいかに強く心を固定するかに加えて、自分の欲望をどれだけ犠牲にできるかにかかっている。
気高い理想を掲げ、そのビジョンを見つづけている人間は、いつの日にか、それを現実なものにする。
だから、まず理想を抱くこと。
そして、ビジョンを見つづけること。
なおかつ、自分自身の心を最高にワクワクさせるもの、心に美しく響くもの、心から愛することのできるものを、しっかりと胸に抱くことだ。
穏やかな心が人生を決める
人間は、自分が「思い」によって創られた存在であることを理解すればするほど、より穏やかになる。
私たちも、穏やかになればなるほど、より大きな成功、より大きな影響力、より大きな権威を手にできるのだ。
この上なく穏やかな心は、この上なく強い心である。
穏やかな心の持ち主は、つねに愛され敬われる。
まるで灼熱の大地に立つ日陰の大木のように。
感想として
今の自分の置かれた環境は、自らが選択したものであるということ。
そしてその現状に満足できるか否かも、自分の気持ちの持ち方で決まる。
だから、自身への不満、置かれた環境への不満の責任は決して他人に向けられるものではなく、自分自身に向けられるべきものだ。
「人生において、一番楽しいことは何か?」
と問われれば、目標を定めて、それに向かって努力することだと思う(個人的に)。
だから、ビジョンを持ち、成功に向けて正しく努力をすれば、きっと素晴らしい人生を送れるものと信じている。
人格者と言われているような人はみな、心が穏やかだ。
物腰も柔らかく、傾聴し、口調も決して高圧的ではない。
この本の内容は、読み方によってはとても厳しいものだと思う。
いかに自分を厳しく律することができるか?
と、問われている。
でも、すべては自分次第だという考え方はとてもシンプルだ。
成功も失敗も、自分に降りかかる問題も、その解決方法も、いつでも手の届くところ、自分から一番近いところにある。
つまり「自分の心のなか」にあるのだ。
良い本が読めました。
明日から、私も変われる気がします!
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