息子が通うジュニアサッカーのコーチ、あるいは娘が通う保育園の先生に「子どもはたくさん褒めて伸ばしてあげてくださいね」という主旨のアドバイスをよくもらいます。
では、子どもはどのように褒めてあげると良いのでしょうか?
どのように褒めると、子どもは伸びるのでしょうか?
私もサッカーで良いプレーをした息子や、上手に絵が書けた娘に「すごいじゃん」とか「よく頑張ったね」という言葉はかけているつもりだけど、果たしてそれはほめ方として正解なのだろうか・・・
本を読んで、ヒントを得ました。
自分でできる子に育つほめ方叱り方
読んだ本のタイトルですが、
『モンテッソーリ教育・レッジョ・ミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つほめ方叱り方』
<ディスカヴァー・トゥエンティワン 1500円(税抜)>
著者の女性の方は、オックスフォード大学修士・博士課程修了(児童発達学)。モンテッソーリ&レッジョ・エミリア教育研究者。上智大学卒業後、カナダに渡りモンテッソーリ国際協会(AMI)の教員資格免許を取得・・・云々。
とにかく、児童教育に関してはかなりの有識者のようです。
この本、とてもおもしろかったです。
「なるほどなぁ」ということばかりで、何度も唸ってしまいました。
特に「ほめ方」に関して、すごく勉強になりました!
まず前提ですが、この本に書かれている、ほめ方、叱り方の対象となる子どもの年齢は、3歳〜12歳。
私の息子も娘も、7歳と4歳だから対象となります。
ほめ方のポイントは3つ
本によると、子どもに対して「ほめ方」を間違えてしまうと、子どもは親にほめられること自体が目的化してしまうリスクがあるようです。
そうなってしまうと、子どもは親からほめられなくなったとたんに、あるいはほめられないと分かったとたん、物事にチャレンジする気持ちをなくしてしまったり、モチベーションが下がってしまうようなのです。
では、良いほめ方とは、どういうものか?
ポイントは3つとなるようです。
成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめること
まずポイントの1つめ。
できた結果を単純にほめるのではなく、きっとその過程において、子どもなりに工夫や努力があったはずです。親は想像をふくらませ、その努力の過程に言及してあげたうえで、ほめることが良いようです。
例えば「いろいろ試したから、最後は良いものができたね」とか「途中であきらめないでできたね」ということでしょうか。
具体的にほめること
続いて、ポイント2つめ。
「すごいじゃん」とか「よく頑張ったね」だけでは、具体性に欠けるとのこと。
具体的に何が良かったのかに言及してほめてあげると良いようです。
例えば、サッカーで良いプレーをした息子には「周りが良く見えていて、良いパスだったね」とか、絵を上手に書けた娘には「たくさんの色を使ったから、とてもキレイになったね」とかでしょうか。
もっと質問をすること
そして、3つめのポイント。
子どもの成果に対して、あくまで、子ども自身がどう思ったのか?そしてどう感じたのか?
そういった感覚がとても重要であり、親がどう思ったのかは、それほど重要ではないとのこと。
質問することによって、子どもが思ったこと、感じたことを引き出すことが効果的なようです。
質問するときの注意点は、子どもが「はい」か「いいえ」で答えれられるクローズド・クエスチョンではなく、会話のキャッチボールができるように、オープンクエスチョンにする方が良いようです。
その時の質問自体も、具体的な方が良いとのこと。
例えば「試合楽しかった?」とか「絵を書くの楽しかった?」と質問するのではなく、より具体的に「あの時のシュート、とても良いコースに飛んだけど、どのように蹴ったの?」とか「お花がとてもカラフルに書けたけど、誰かと相談しながら色を選んだの?」とかでしょうか。
思ったこと・・
本を読んでみて、参考になったなと思ったことは、さっそく今日から実践していきたいものです。
本を読んだ直後は、実行できるものですが、時間が経つと忘れてしまいがちです。
もし、忘れそうになったら、また自分でこのブログを読み返して、これを書いた時の気持ちを思い出そうと思います。
子どもと過ごす、幸せな時間も有限だなと思えば、いつも大事にしてあげようと思えるはずですよね!
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