読んだ本の内容は忘れないように、ポイントを絞ってアウトプットすることを心がけています。
できれば、子ども達にもその内容を平易な言葉で、じょうずに伝えていきたいと思っています。
さて、先週末に読んだ(読み終えた本)本。
『反応しない練習』
<KADOKAWA 1300円(税抜)>
今まで、物事にどう反応するか、いかに反応するかを求めれてきた気がする。
だから、必要以上に情報に敏感になり、他人の発言に一喜一憂し、慌ただしく日々を過ごしてきた。
それなのに「反応しない」とはどういうことなのか?
「反応しない」ことには、練習が必要なのか?
気になるタイトル・・・。
著者は、草薙 龍瞬(くさなぎ りゅうしゅん)という方。
この方は僧侶であり、興道の里代表。
中学を中退後、16歳で出家し、上京。
放浪ののち、大検(高認)を経て、東大法学部卒業。
日本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をおこなっているようです。
異例の経歴ですね、宗派に属さない東大卒の僧侶とは。
なんだか魅力的・・・。笑
人はみな多かれ少なかれ、大なり小なり「悩み」を抱えていますよね。
その悩みの原因は「反応」にあるのだ。
悩みの原因は「反応」である
人々が抱く悩みには、決まって心の「反応」があるという。
この「反応」が悩みを作り出している、たった一つのことなのだと。
だから、すべての悩みは根本的に解決することが可能である。
その方法は・・・。
ムダな反応をやめること。
例えば、動揺しないこと、落ち込まないこと、腹を立てないこと、プレッシャーを感じないこと、人前に出ても緊張しないこと、過去を振り返って後悔しないこと、先のことを考えて不安に感じないこと。
それこそが、人生の救いとなる。
なるほど・・・。
では、私たちはどうすれば、ムダな反応をやめることができるのだろうか・・・?
快(喜び)を求めない
人に苦しみをもたらしているのは、快(喜び)を求める心である。
人間には求める心があり、欲求に突き動かされて、人は反応する。
しかし、求めても求めても満たされるとは限らないのが、人の心である。
つまり、「求めても満たされない、だからまた求める」の繰り返しの状態に陥る。
大切なのは、「心とは、そもそもそういものなのだ」と理解しておくこと。
心とは、求め続けるものなのだと。
このように理解しておくと、不思議なことに心境の変化が訪れることがあるという。
人間は欲求を満たすために、「求め続けてしまうものだ」「そういうものなのだ」と理解し、割り切ってしまえば、反応しなくなるということ。
最も厄介な「承認欲」
人間には、7つの欲求がある。
その7つとは、生存欲、睡眠欲、食欲、性欲、怠惰欲(ラクしたい)、感楽欲(音やビジュアルなどの感覚の快楽を味わいたい)、承認欲。
中でも、厄介なのが承認欲だという。
承認欲は、「認められたい(認めて欲しい)」という欲求のこと。
これは私たち人間にしかなく、動物にはないそうだ。
承認欲は、人の目が気になってしまう性格や、嫉妬心、比較して優劣や勝ち負けにこだわってしまう心理など、さまざまな悩みの原因になっているという。
これらも解決は可能であり、解決策はさっきと同じことだ。
つまり「わたしには承認欲があるのだ」と、素直に受け入れて、割り切ってしまうことが大事ということ。
それだけで、不思議なことに不満、憤懣(ふんまん)、物足りなさ、寂しさが収まっていくという。
逆に、「この反応の理由は承認欲だ」と理解できずにいると、つい反応して、人の目を気にして、嫉妬に駆られ、人と較べたり、競争したりして、いちいち舞い上がったり、いちいち落ち込んだりと、動揺しまくりの人生を繰り返すことになる。
感想
この本はとてもおもしろかったです。
今日から、きっと自分も変われる気がします。
振り返れば、私自身も、他人から承認されることを目的に、生きてきた。
いや、すべてがそうだとは言えないが、選択してきた行動の多くは、承認欲を満たすためであった気もする・・・。
ただ、人から褒められ、認められ、そのことで喜びを感じ、成長できたのも確かだ。
一方で、多くの悩みも抱えてきた。
それもすべて、この欲があったからだという。
今日からは割り切っていける。
というのも、欲に駆られているのだ、と自分の「反応の原因」がわかったので、ラクになれるはず。
「ある」ものは「ある」とまず理解することが一番正しい心がけなのだ。
そう僧侶も言っている。
あとは自分次第。
勉強になりました。
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