先日、息子のジュニアサッカーのコーチの勧めで「Otsuka熱中症オンラインセミナー」を受講しました。
以前も熱中症対策のセミナーを受講させていただき、今回2回目の受講です。
「Otsuka」とは(株)大塚製薬工場のことです。
あのポカリスエットを作っている大塚製薬(株)とは兄弟会社だ。
平成26年から令和2年までの7年間のデータによると、熱中症により救急搬送された人の数が最も多いのは、平成30年で、約9万5千人。
昨年(令和2年)はコロナ禍であらゆるスポーツが活動自粛のなかにおいても、約6万5千人とやはり多くの人が搬送されてる・・・。
熱中症の特徴
熱中症は、高温環境下で体内の水分と塩分(電解質)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発生する障害のこと。
非常に恐ろしい障害で、ヘタすると死に至る可能性もある。
ただ、予防法を知っていれば100%防げるものだという。
熱中症になると、後遺症が残ることもある。
だから「ならない」こと、つまり予防することがベストだ。
熱中症の予防
熱中症の予防策としては、大きく2つあるといいます。
脱水状態にならないこと
まずは、身体を脱水状態にしないことだ。
人間の体液は水と塩分でできている。
(だから、水だけでなく、併せて塩分の摂取も必要となる。)
人間は、発汗した汗が蒸発することによって体温を下げる機能がある。
また、体温が上昇すると、皮膚の方へ血流を集める。
これは自立神経による機能だが、身体が脱水状態になると、発汗することをやめてしまう。
これは、身体が発汗により体液を失うことを「もったいない」と感じてしまうからだそうだ。
つまり、体液の量を守ろうとして熱を下げるための発汗という機能を停止してしまうのだ。
WBGTに注意すること
2つ目は、WBGTに注意すること。
WBGTとは、Wet Buld Globe Temperature (湿球黒球温度)のことで、「暑さ指数」と言われている。
その暑さ指数とは「湿度」「日射、輻射など周辺の熱環境」「気温」の3つを取り入れた指標のことだ。
例えば、算出式は以下のようになるようだ。
【屋外】WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
【屋内】WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
※単位は摂氏(℃)になる。
なんだか複雑だし、湿球温度やら黒球温度やら乾球温度なんてどう調べて良いかわかりませんよね。
でも、WBGTは、環境省のホームページで確認できるようです。
さらに環境省はLINEアプリを活用した「熱中症警戒アラート」ならびに「暑さ指数」の情報の配信をおこなっているみたいです。
私もさっそく友だち追加しました。
WBGTが、28℃〜31℃の場合は厳重警戒レベルで、31℃以上となる場合は、運動は原則中止だ。
冬でも服の中が暑くなると危険で、剣道やアメフトやフェンシングなどは特に注意が必要だという。
カラダのサインを見逃すな
身体が以下のような状態になった場合は脱水症状が疑われるようです。
①握手してみたら、手が冷たい。
②舌が乾いている。
③皮膚をつまんでみて、つままれた形から3秒以上戻らない。
④親指の爪の先を押して見て、赤みが戻るのが遅い。
⑤(高齢者)の脇の下を確認したら、乾いていた。
水分補給は経口補水液が良い
脱水状態のときに「水だけ」の補給では、症状は改善されない。
身体の水分、つまり体液には「電解質(塩分)」も含まれているからだ。
したがって、水に加えて電解質も補給し、水と電解質のバランスを維持することが肝要である。
ミネラルウォーターやスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、糖濃度が低い(電解質の吸収を速める)「経口補水液」がいいようだ。
ジュニアスポーツの現場において、子どもたちを熱中症にさせないということは、コーチや保護者の責務だと思う。
これからの季節、練習を行う日は必ず、WBGTを確認しつつ、注意深くなる必要がありますね。
あと、マスクなどを着用しながらの運動も要注意のようです。
マスクをしていると、温まった空気をもう一度吸うことになるから、可能であれば外した方が良いようなのですが・・・。
(株)大塚製薬工場が製造・販売する経口補水液「OS-1」は消費者庁長官の許可する個別評価型病者用食品のようです。
スポーツドリンクに比べておいしくないようですが、ジュニアスポーツの現場にはうまく取り入れていきたいものですね。
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